Staff Blog

日々の情報を随時更新

スタッフブログ

2023/10/13スタッフブログ

8冠!!

やりましたね!

竜王・名人・叡王・棋王・棋聖・王将・王位そして今回の王座

8冠すべてのタイトルを制覇👏👏👏👏名実ともに最強の棋士となりましたね

 

以前ブログで上げましたが、予想通りでした。

しかし、余裕で勝てているかというとそうでもなく、今回の王座戦第4局は薄皮一枚で勝利したところです。

少しお話すると現在の将棋はAIが随時どちらが優勢か評価値を出します。

先日の8冠を決めた王座戦の評価値はこんな感じ↓です。(私が手書きで作ったので正確ではありません。)

 

実は120手くらいのところで永瀬王座はかなり優勢で、ほぼ勝利濃厚でした。

序中盤の永瀬王座の対策が活きたようです。

ここも並の棋士なら80手前後で投了するような手だったそうですが、そこは天才藤井8冠が正確な対応で粘りに粘った感じです。

丸の部分では永瀬王座に詰み筋があり、プロの棋士なら概ね間違えないような盤面でしたがなんと永瀬王座が1手で逆転を許してしまった。

なんで?タイトルを取るほどの棋士、こんなミスはありえない。とわたくしユーチューブなどで調べました。

調べてみるとそこには藤井8冠の勝負勘があったようです。

 

中盤から終盤にかけて粘った藤井8冠は、永瀬王座の持ち時間を大きく削り、120手過ぎてお互い1分将棋になっていました。

それでも9:1くらいで優勢だった永瀬王座。

藤井8冠の終盤力は将棋最高峰、とにかく手を間違えないで有名。(藤井8冠は詰将棋が超得意)

そんな見えないプレッシャーが永瀬王座を追い詰めたかもしれません。

「1分ではなく3分持ち時間があれば、彼なら間違えなかった」という棋士もいて、そう考えると劣勢の中1分将棋まで持ち時間を使わせ、

自分の得意分野にもって行った藤井8冠は素晴らしい勝負勘かもしれません。(完全に私見です)

 

永瀬王座は対局前「人間だと藤井さんには勝てない。人間を超えた存在にならないと」とコメント。

彼は藤井聡太、全タイトル制覇の最後の障壁になる意気込みだったのでしょう。

終盤圧倒的優勢を逃したことに気づいた永瀬王座は、頭を掻きむしり何度も天井を見上げます。

涙目にも見えた場面は私も感情移入して泣きそうに

 

そんな永瀬王座を気遣ったのか、1分をフルに使って落ち着くのを待っているかのように指す藤井8冠。

しばらくすると落ち着いた永瀬王座、脱ぎ捨てた陣羽織を着なおし身なりを整え139手目投了となりました。

 

永瀬王座は投了後の感想戦もフルでやり遂げ、担当者が「そろそろお時間です」と言われるまで2人は続けたそうです。

悔しくも敗れた永瀬王座はまだ31歳、この経験でこれからどんどん強くなるでしょう、注目したい。

 

令和の最強棋士藤井8冠、21歳で偉業をやり遂げた彼は「まだまだあまいところがあり勉強が必要」そんなコメント。

8冠に満足することなくさらに高みを追い続ける姿勢に46歳のわたくしはただただ感服する。

 

今後はどこまでタイトル防衛を伸ばせるか、将棋から目が離せない

 

 

ありがとうございました。

今日は以上です。

JSS守山 支配人 中島啓介

アーカイブ

TOPへページTOPへ戻る