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スタッフブログ
2018/05/25スタッフブログ
子どもの夢を育てる②
夢誕生の瞬間
前回は「夢は努力の中から生まれる」そんなお話をいたしました。
では「夢」が発生する瞬間はどんなときか・・・
今回は夢誕生のお話をいたします。
「夢は人から与えられるものではない」
・・・ある本に書かれていました。私もそう思います。
自ら能動的に努力し、さらにワクワクし感動する体験
が必要なのではないでしょうか。
昔、私と一緒に練習していた選手 喜多山君(仮名)を例に挙げます。
喜多山君の小学校卒業文集に、夢は競泳でオリンピック出場とかかれていました。
文集を読んだ私は
「喜多山、夢がオリンピック出場になったのはいつ?」っとあるとき聞いてみました。
彼が言うには「パッ」と誕生したわけではないが、文集に書くには
これしかないと当時は思っていたそうです。
「きっかけはあれだな」・・・・語ってくれました。
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1988年ソウルオリンピック背泳ぎ100m決勝。
当時10歳の彼は、テレビでオリンピックを観戦していました。
センターレーン(4コース)はアメリカのバーコフ、
その隣3レーンは日本の鈴木大地選手(現スポーツ庁長官)。
鈴木大地選手は秘策のバサロでスタートし30m以上潜水(現在のルールでは失格)、
前半(50m)こそ負けていたが後半75m付近より徐々に差が縮まり、
ラスト5mでバーコフに並びタッチの差(0.13秒)で勝利。
金メダルを獲得した・・・・喜多山君は声を出して家族で応援したのを今でも覚えているそうです。
そのときといったら・・・・言葉にならない感動だったと。
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これが喜多山君の夢誕生の瞬間です。
残念ながら夢はかないませんでしたが・・・・
自らの夢について語ることは容易である。
しかし、まず語るに足りる夢を見つけることが
大切なのではないでしょうか。
特に子どもたちにとっては、
どんな経験をして何感じたか・・・
そして、その経験を自分の未来に
どうやってつなげるかが重要ではないでしょうか。
努力と忍耐の先には、
輝く自分だけの「夢」があることを
自らがモデルとなって子どもたちに教えることができる、
私たちコーチはそういう大人でなければならないと思う今日この頃です。
今回はここまでです。
ありがとうございました。
・・・喜多山君とは今でも親交があります。
残念ながらオリンピック出場はかないませんでしたが、
高校のときインターハイに出場、国体にも出場しました。
大学まで競泳をつづけ、今は高校教師で水泳部の指導をしております。
JSS守山 支配人 中島啓介