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子どもの水難事故の実態と年齢別リスクとは?親ができる対策もご紹介

2025/08/08 スイミング・水泳

子どもの水難事故の実態と年齢別リスクとは

子どもの水難事故の実態

夏が近づくと、プールや海、川など水辺で遊ぶ機会が増えてきます。

水遊びは子どもにとって楽しい経験となる一方で、毎年のように報道されるのが「子どもの水難事故」です。

小さな油断や見落としが、大きな事故につながってしまう可能性もあるため、正しい知識と備えがとても重要です。

本記事では、子どもの水難事故の実態や、年齢ごとに異なるリスクと特性、そして保護者ができる具体的な対策についてご紹介していきます。

 

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子どもの水難事故の実態とは?

水難事故は大人が思っている以上に身近で、予想外の場面で起こります。

 

統計から見る水難事故の現状

警察庁の「水難の概況(令和6年)」によると、2024年7月~8月の2ヶ月間で、全国では488件の水難事故が発生し、601人が水の事故に遭遇しました。

そのうち242人が死亡または行方不明となっており、深刻な被害が報告されています。

また、海や川といった自然の水辺での死亡・行方不明者が多く、海で117人、河川で88人と、身近なレジャースポットにも危険が潜んでいることが分かります。

とくに、夏休み期間は事故が集中するため、家庭での注意喚起や見守りの強化が求められます。

 

参照:警察庁「水難の概況(令和6年)」

https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/r6_kaki_suinan.pdf

 

水の深さは関係ない?

多くの保護者が「深い場所に近づかなければ大丈夫」と考えがちですが、実は水深数cmでも子どもは溺れることがあります。

乳幼児が浴槽で転倒し、顔を水につけたまま自力で起き上がれず、重大な事故につながるケースもあるほどです。

 

 

子どもの年齢別に見る水難事故のリスクと特性

子どもの年齢別水難事故のリスク

水難事故は、年齢によって起こりやすい状況や行動パターンが異なります。

 

【3~6歳】浅瀬や公園の水場でも油断禁物

この年齢の子どもたちは、水に強い関心を持ちはじめ、公園の噴水や浅瀬の川など、比較的安全に見える場所でも活発に遊びます。

しかし、まだ危険を察知する力が弱く、走って転倒した拍子に水に顔をつけてしまい、そのまま溺れてしまうケースもあります。

 

【小学生(低・中学年)】河川敷や用水路など水辺に注意

小学生になると行動範囲が広がり、川原で魚やカニを探したり、石の上をジャンプして遊んだりと、探検感覚で遊ぶことが増えてきます。

とくに河川敷や用水路など整備されていない水辺では、足場が滑りやすかったり、水の流れが速くなったりする場所が突然現れるため危険です。

 

【小学生(高学年)~中学生】水辺での油断と過信がリスクに

泳ぎに自信がつくと、「少しぐらい深くても大丈夫」「危ないところも面白そう」といった過信やチャレンジ精神が事故の要因になることもあります。

友達同士だけで川や海へ行くことも増え、保護者の目が届かない中で、急な増水・離岸流・深みへの転落など、自然の危険にさらされるリスクも高まります。

 

 

子どもを水難事故から守るために親ができる対策とは?

子どもを守るためには、事前の準備・環境づくり・見守りが鍵となります。

 

常に目を離さない

水辺では「たった数秒」の油断が事故につながることも。

とくに小さい子どもである場合、絶対に目を離さないことを徹底しましょう。

 

水の危険性について繰り返し教える

子どもにも「水は楽しいけれど危ないこともある」ということを繰り返し伝えることが重要です。

浮き輪があっても溺れることがある、流れのある川は危ない、という具体的な危険を分かりやすく説明しておきましょう。

 

ライフジャケットの着用を習慣に

川遊びや海でのレジャーでは、ライフジャケットの着用を当たり前にしておくと安全です。

浮き輪よりも安定性があり、万一のときにも命を守る手段となります。

 

 

命を守るために!スイミングスクールの活用も◎

スイミングスクールの活用

子どもの水難事故を防ぐうえで、スイミングスクールは有効な予防策にもなります。

 

泳げることが「命を守る力」になる

泳ぎを学ぶことで、万が一水に落ちたときにも落ち着いて対処する力が身につきます。

「浮く」「助けを呼ぶ」「呼吸を保つ」といった基本的な水の扱い方は、水難事故から自分の命を守る術になるでしょう。

 

自信と安全意識が育つ

定期的なレッスンを通じて、水に対する過信ではなく、適切な距離感と判断力を身につけることができます。

これは、ただ泳げるだけでなく、「危ないと思ったらやめる」「流れの強さを見極める」といった行動にもつながります。

 

短期教室もおすすめ

本格的に始めるのが難しい場合でも、短期スイミング教室などに参加するだけでも、いざというときの自信につながります。

 

 

おわりに

本記事では、子どもの水難事故の実態や、年齢ごとに異なるリスクと特性、そして保護者ができる具体的な対策についてご紹介しました。

水辺は子どもにとって楽しい遊び場である反面、ちょっとした油断が大きな事故を招く危険も潜んでいる場所です。

体力や知識が未熟である子どもの安全を守るには、保護者の目や意識に加え、子ども自身が正しい水の扱い方を身につける機会が必要不可欠です。

今年の夏は、安心・安全な水遊びのために、家族でしっかりと準備していきましょう。

 

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