JSS Webマガジン
~ 子育て&健康・お役立ちコラム ~
子育て・健康・体力づくりに関する情報をお届け!
- JSSスイミングスクール トップ>
- JSS Webマガジン>
- 水難事故はなぜ起きる?その原因や水難者になった時の対応をご紹介
水難事故はなぜ起きる?その原因や水難者になった時の対応をご紹介
2025/07/08 スイミング・水泳
水難事故はなぜ起きる?その原因や水難者
夏が近づくと、川や海、プールといった水辺でのレジャーが増えていきます。
一方で、毎年のように耳にするのが「水難事故」のニュースであり、楽しいはずの水遊びが一瞬で命に関わる危険な状況に変わることもあります。
本記事では、水難事故はなぜ起こるのか、その原因や事故を防ぐために日頃から心がけておきたいポイント、さらに万が一自分や身近な人が水難者になってしまった場合の対応についてもご紹介していきます。
水難事故の原因について
水難事故の多くは、些細な油断や誤った判断から発生します。
とくに川や海などの自然の水辺では、見た目の穏やかさとは裏腹に、目に見えない危険が潜んでいます。
たとえば、川での事故では「流れの強さを甘く見たこと」が原因となるケースが目立ちます。
一見穏やかに見える場所でも、川底には急激な深みや滑りやすい岩場があったり、流れの速さにムラがあったりすることがあります。
海では「急な波や引き潮」による事故が多く見られています。
急に波が高くなったり、「離岸流」と呼ばれる海岸から沖へと流れる強い水流に巻き込まれたりすることで、岸に戻れなくなる事故も少なくありません。
泳ぎに自信がある大人でも、自然の力には逆らうことができません。
水難事故は泳げるかどうかに関係なく、油断や自然への理解不足から誰にでも起こりうるものだという認識が必要なのです。
水難事故を防ぐためには?
事故を防ぐためには、日頃から「正しい知識」と「安全意識」を持つことが最も重要です。
まずは、「水辺に近づくときは必ず大人が付き添う」ことです。
とくに小さな子どもが水遊びをする場合、目を離さないことが大原則です。
数秒の油断が命取りになることも忘れてはいけません。
また、遊ぶ前には必ずその場所の特性を確認しましょう。
川なら流れの速さや深さ、足元の安全性、海なら波の状況や潮の流れ、監視員の有無などをチェックしておくことで、リスクを減らすことができます。
曇りの日や風の強い日は、普段よりも波や潮が荒れやすいことも意識しておきましょう。
服装にも注意が必要です。
ライフジャケットの着用が推奨される場面では必ず装着し、万が一流された場合でも浮いて待てるよう備えておきましょう。
さらに、万が一に備えて、家族で「安全ルール」を共有しておくことも大切です。
「川の中に勝手に入らない」「流された人を見てもすぐに助けに行かない」など、状況ごとに守るべきルールを、日常の中で子どもたちに自然に学ばせておくことが事故防止につながります。
「もっと詳しく知りたい!」という方はこちらの記事もご参考ください。
https://www.jss-group.co.jp/blog/magazine/wateraccident-prevention
水難者になってしまった時はどうする?
では、万が一、自分や身近な人が水難者になってしまった場合、どう行動すべきでしょうか?
身近な人が水難者になった場合
身近な人が水難者になってしまった場合、大切なのは、「助けようとして自分まで水に入らないこと」です。
水難者を見て反射的に助けに入ってしまうことがありますが、その行動が二次被害を招いてしまう危険性が非常に高いとされています。
水の流れが速い川や、波の高い海では、自分も巻き込まれてしまうリスクが大きいのです。
そのため、まずは、周囲に大きな声で助けを呼びましょう。
「人が溺れている」と明確に伝え、近くにいる大人や施設のスタッフに知らせることが大切です。
もし浮き輪、ペットボトル、ロープなどの救命用具が近くにある場合は、それを水難者の近くに投げて浮かばせることも効果的です。
水に入らなくてもできる対応があることを覚えておきましょう。
自分が水難者になった場合
自分が水に落ちてしまった場合は、パニックにならずに「浮いて待つ」ことが命を守る行動になります。
水面に仰向けになり、できるだけリラックスした状態で呼吸を確保するようにします。
ライフジャケットを着ていれば、浮いたまま救助を待つことができます。
実際の事故現場では、焦りや恐怖で冷静な判断が難しくなる場合もあります。
そのため、あらかじめ「水に落ちたらどうするか」「ほかの人が溺れていたらどうするか」を話して決めておくことが、いざという時の備えになります。
おわりに
本記事では、水難事故はなぜ起こるのか、その原因や事故を防ぐために日頃から心がけておきたいポイント、さらに万が一自分や身近な人が水難者になってしまった場合の対応についてもご紹介しました。
水難事故は、「自分とは関係ない」と思っている時にこそ起こるものです。
事故を未然に防ぐためには、水辺に近づく前の下調べ、周囲への目配り、そして万が一のときの正しい対応方法について知っておく、理解しておく必要があります。
ほんの一瞬の判断ミスが命取りになることもあるのです。
そのため、日頃から家族で水辺のルールを共有し、楽しみながらも安全を意識した行動を心がけるようにしましょう。
自然の中での遊びが安全で楽しい思い出になるように、正しい知識と備えを持って、夏をお過ごしくださいね。
▽おすすめコース▽
あわせて読みたい記事
最近の投稿
人気の投稿
アーカイブ