JSS Webマガジン
~ 子育て&健康・お役立ちコラム ~
子育て・健康・体力づくりに関する情報をお届け!
- JSSスイミングスクール トップ>
- JSS Webマガジン>
- スイミングスクールで教わる「バブリング」「ボビング」とは?
スイミングスクールで教わる「バブリング」「ボビング」とは?
スイミングスクールのバブリング・ボビング
スイミングスクールで初めに教わるもの、それは「バブリング」「ボビング」の呼吸法です。
この呼吸法を簡単に説明すると「空中で息を吸って水中で息を吐く」というシンプルなものなので、「すぐに習得できるのでは…?」と思われる方も多いかもしれません。
しかし小さい子どもや水泳初心者であるほど、この「バブリング」「ボビング」の呼吸法はとても難しいもの。
そのため、子どもをスイミングスクールに通わせることを検討されている方は、通い始める前に「バブリング」「ボビング」の方法について知っておくと良いかもしれません。
本記事では、スイミングスクールで教わる「バブリング」「ボビング」についてご紹介していきます。
【スイミングスクール】「バブリング」とは?
子どもが初めてスイミングスクールに通うという場合、いきなり泳ぐ練習をするというのではなく、泳ぐ際に必要な「呼吸の練習」から入ることが大半です。
水中で呼吸の方法に慣れるためには、呼吸筋を収縮させ、水中で息を細く吐く「バブリング」の呼吸法を習得する必要があります。
これは、水中で鼻・口から息を吐く練習です。
まずは口だけ水に浸けた状態のまま「ブクブク」と息を吐き、水面上に口を出して「パッ」と言いながら息を吸うという練習を行いましょう。
【スイミングスクール】「ボビング」とは?
バブリングの呼吸法に慣れてきたら、次は「ボビング」の動作を練習していきます。
「ボビング」とはボビング人形(首振り人形)の動きに由来する動作で、水中と水面上で顔を上下させながら「ブクブク・パッ」と呼吸を繰り返す練習です。
はじめは壁に手をついて行い、慣れてきたら徐々に壁から離れて行います。
恐怖心がある場合はコーチや大人に補助してもらい、少しずつ一緒に練習していきましょう。
「ブクブクッ」と息を吐きながら沈み、水底に足がついたらジャンプして水面に顔が出たら勢いよく「パッ」と息を吐き、すかさず息を吸い込みます。
この動作を「ボビングジャンプ」と言い、泳ぎ方の練習を始めた際でも、「立ち方が分からなくて体勢が崩れてしまう…」という事態を防ぐことができます。
スイミングスクールに通い始める頃から常にボビングジャンプの練習を行っておくことで、深いプールに入ったとしてもパニックになることなく、すぐにボビングを開始することができます。
また、ボビングは「水中で口・鼻からブクブクと息を吐いて、顔を水面上に出した際に瞬時に息を吸う」というリズムが身につき、クロールや平泳ぎなどで必要となる「泳ぎ方の息継ぎ練習」としても役立つことでしょう。
「バブリング」の練習方法とコツについて
口から息を吸い込んだ後、水に潜るようにします。
水に入る際・水中では鼻から息をしっかりと出すようにしましょう。
子どもが水を怖がる場合、初めは口・鼻まで水に入るようにし、慣れてきたら口・鼻から息を吐く練習を行い、最終的には頭までもぐるなど少しずつステップアップしていくのがおすすめです。
この方法であればお風呂でも家族と一緒に練習することができるのではないでしょうか?
タイミングを誤って口が水面上に出る前に空気と一緒に水を飲んでしまったり、鼻から水が入ってきてしまったりすると、どうしても不快感や恐怖心が残ってしまうもの。
「ブクブクッ・パッ」とタイミングよく、繰り返し練習してみましょう。
「ボビング」の練習方法とコツについて
ボビングで一番大切なのは「呼吸」です。
そして水上と水中で頭がいったりきたりする連続動作を行いながら、呼吸する必要があります。
一般的なボビングの流れとしては、下記の通りです。
- 両手を広げた状態で、頭まで水中に潜る
- 両手を下げて、両足でまっすぐに床を蹴る
- 勢いをつけて上の方向に飛び上がる
ボビングを行いながら前進したいという場合、気持ち程度斜め前の方向に地面を蹴るようにしましょう。
「ボビング」を上手くできるようになるコツは?
「ボビング」を上手くできるようになるコツをご紹介します。
「パァー!」と声を出して息を吐ききる
水上に上がってくる際、「パァー!」と声を出しながら息を吐ききることが大切です。
水上に上がってから息を吐ききることで、自然と「息を吸う」動作につながり肺に酸素が入ってきます。
この感覚をつかむようにすると良いでしょう。
スイミングスクールのほとんどでは、子どもにボビングを指導する際、顔を上げる時に「パァー!」と声を出すことを教えます。
水中で息を吐ききることができていなくとも、声を発することで自然と息を吐ききることができるため効果的だと言えるのです。
ボビングジャンプを行う時には両足をそろえて行う
ボビングジャンプを行う際には、息継ぎだけではなく高くジャンプしなければなりません。
高くジャンプするには、両足をそろえた状態でジャンプすることが大切です。
片足だけでのジャンプは、水中での姿勢を崩してしまいかねません。
子どもが片足ではなく両足をそろえた状態でジャンプを行えるということは、水中での姿勢が安定しているという証拠でもあります。
息をしっかりと長く吐くことで水中での余裕が生まれるため、焦ることなく両足をきちんとそろえてジャンプすることができます。
水の中で長く潜るための余裕を作るためにも、まず初めにボビングの息継ぎをしっかりと覚えていきましょう。
水中では膝をしっかりと曲げておく
水上に向かって高くジャンプをするとなると、しっかりと膝を曲げておかなくてはなりません。
地上でも同じことが言えますが、膝を曲げておかないと高くジャンプすることができません。
水中ではとくにしっかりと膝を曲げておかないと、少ししかジャンプができず体勢が次第に崩れていきます。
壁を持ちながら繰り返し練習する
ボビングの息継ぎと両足でのジャンプができるようになったら、連続して行えるよう壁を持ちながら繰り返し練習しましょう。
壁を持ちながら頭のてっぺんまで沈め、「1・2・3」ジャンプで水上に出てくる「パッ」の4拍子でボビングを繰り返し行うようにしましょう。
練習を何度も繰り返すことで水中でも自然と鼻から息を出せるようになり、その後のクロール・平泳ぎなど泳ぎでの息継ぎもスムーズに行えるようになります。
おわりに
本記事では、スイミングスクールで教わる「バブリング」「ボビング」についてご紹介しました。
「バブリング」や「ボビング」で最も大切なこと、それはやはり「呼吸」です。
空中だけ・水中だけの呼吸に集中するのではなく、水中と空中での呼吸法を瞬時に使い分ける必要があります。
「ボビング」では水中・空中間を行ったり来たりする連続動作の中で、何度も呼吸法を切り替えなければなりません。
この時「鼻・口から息をたくさん吸って水に潜り、水中では鼻・口からしっかり息を吐く」という基本的な呼吸法を身につけていれば、「ボビング」の動作もスムーズに行えます。
一見簡単そうに見えますが、実際に初心者がやってみるとなかなか思うようにできないのがこの呼吸法の難しいところ。
「バブリング」「ボビング」を早くできるようになる子どももいれば、習得するまでに時間がかかってしまう子どももいます。
これらの呼吸法を習得できるまでの早さには、個人差があるものなのです。
水泳を行う上で必要となる基礎的な練習であるため、「上手くいかない」「なかなかできるようにならない」と大人が焦るのではなく、子ども一人ひとりのペースでゆっくりと練習を進めていくようにしましょう。
▽おすすめコース▽
あわせて読みたい記事
最近の投稿
人気の投稿
アーカイブ