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夏のレジャーで気を付けたいこと|水難事故に遭わないための対策

2024/07/10 キッズ スイミング・水泳

夏のレジャー|水難事故に遭わない

夏は、一年の中でもとくに海や川などの水辺で遊ぶ機会が増えます。

2023年は1392件の水難事故が発生していますがこの内7~8月には458件の事故が集中しています。※出典:警察庁生活安全局

 

本記事では、夏のレジャーで気を付けたいことや水難事故に遭わないための対策についてご紹介していきます。

 

水難事故につながりやすい場所に近づかない

水難事故につながりやすい場所には近づかないことが何より大切です。特に危険な場所を以下でご紹介します。

 

カーブしている川の外側

川の地形というものは複雑な形状になっており、危険な場所を断定することが難しいと言われています。

右岸・左岸で川の流れ方が違っていたり、一見緩やかに見える浅瀬でも急に水深が深くなる箇所があったり、大人でも立っていられないほど川の流れが速くなることもあります。

川がカーブしている場所では川の外側が深く、川の流れも速くなっていることが多いため、そのような場所を見つけたら外側には近づかず、川の内側までに留めておきましょう。

 

水辺の人工物の近く(テトラポットなど)

テトラポットや堰堤(えんてい)などの人工物の付近は水深が深くなるところがあり、強い水流とともに渦が発生していることもあります。

水辺にある人工物はその周囲の水の状態や流れを大きく変化させているため、近づかないように注意しなければなりません。

 

中州

川の「中州(なかす)」とは、川の中で上流からの土砂が堆積されていき、陸地となった地形を意味しています。

日本の川は傾斜が急であることが多いため、水の流れも速く、雨が降ると一気に水かさが増えるという特徴があります。

中洲に居たまま増水してしまうと岸まで戻れなくなってしまうことに加え、中洲が水没してしまうことも考えられます。

中洲に入る場合はその時の水位・水の流れに注意するようにし、雨が降ったらその場をなるべくすぐに離れるようにしましょう。

 

離岸流の近く

離岸流(りがんりゅう)とは、岸から沖に向かって流れている強い海水の流れを意味しており、海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとすることで発生するものです。

この離岸流に巻き込まれてしまうと、勢いよく沖の方面へと流されてしまいます。

 

ライフジャケットを着用する

水辺で遊ぶ際にライフジャケットを着用することで、高い安全性を得ながら遊ぶことができます。

万が一水難事故に遭ってしまった場合も、救助が来るまでの間の生存率を上げることができるのです。

遠浅の穏やかな海だと思っていても水深が急に深くなったり、勢いのある波に足をとられたりしてしまう点が水辺の怖いところです。

とくに子どもが溺れる時というのは、意外と静かなのです。

子どもが水に溺れる時、大半が溺れた状況を理解できないか、呼吸するのに精一杯で声を出す余裕が残っておらず沈むことが多いのです。

これを「本能的溺水反応」と言います。

大人が近くに居ても気づかなかったということもあり得るので、子どもがライフジャケットを着用しているかどうかというのが生死を分けることもあります。

「ライフジャケットではなく浮き輪でも良いのでは…?」と考える方もいるかもしれませんが、水の流れや波に押され、子どもが浮き輪から手を離してしまったり、浮き輪が身体から抜けてしまったりすることもあるため、上半身をしっかりと固定できるライフジャケットが推奨されています。

もちろん子どもに限らず大人でも、ライフジャケットを着用していたことが生死を分ける要素になったということもあるでしょう。

ライフジャケットはスポーツ用品店だけでなく、ネット通販でも購入できます。

ただサイズが合わずに身体から抜けてしまうといったことや、ライフジャケットが膨らまないといったことがないように点検や保守を行い、正しいサイズ感のものを着用することが大切です。

 

こまめに水分を補給する

夏のレジャーでは「熱中症」にも注意しなければなりません。

水辺で遊ぶ際もなるべく「喉が渇く前に」を意識して、水分補給を行うようにしましょう。

とくに子ども自身が体調の異変に気付いていないこともあるため、約30分~1時間ごとに水分をとらせるようにしてください。

 

台風情報や天気予報を常にチェックする

水辺に遊びに行く際、台風情報や天気情報をこまめにチェックしておきましょう。

天気はもちろん、海の場合は風の強さや波の高さなども確認しておくと安心です。

川であれば「不安定な大気」と見聞きした際には、レジャーを控えるのがベターです。

また上流の天気予報も確認しておくことをおすすめします。

自分が今居る場所の天気が良くても、上流域で雨が降っていれば川の水かさが急に増すことがあり危険なのです。

 

おわりに

本記事では、夏のレジャーで気を付けたいことや水難事故に遭わないための対策についてご紹介しました。

JSSスイミングスクールでは水難事故ゼロを目指し、2005年から初心者水泳指導のカリキュラムに「安全水泳」指導の項目を設けています。

「安全水泳」とはスイミングスクールの施設内にとどまらず、地域のすべての子どもや保護者の人にも水難事故対策の重要性について啓蒙し、身を守るための知識と技術を伝えるための活動です。

また、全てのスイミング施設で定期的に「着衣水泳」を行っています。

万が一、着衣のまま水中に落ちてしまってもパニックに陥ることなく呼吸を確保し、助けを待つまでの間「浮いて待つ」技術や、誰かが溺れているのを発見した時には自分で助けようとせず「大きな声で助けを求める」ことなどを指導しています。

夏休みまであとわずか、水辺での事故防止に十分留意しながら楽しい思い出を作ってください。

着衣水泳

※参考サイト「夏季シーズンは水辺の事故に十分ご注意ください」

 

 

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