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喘息の子どもにスイミングスクールがおすすめの理由

2021/11/25 キッズ スイミング・水泳 ベビー 健康

スイミングスクール|喘息に水泳がおすすめ

喘息にスイミングスクール

「子どもをスイミングスクールに通わせてあげたいけれど、喘息体質だから少し心配」、そう思われている方もいるのではないでしょうか?

しかし、水泳は喘息をもっている子どもであっても、安心して取り組むことができる運動になります。

本記事では、喘息の子どもにスイミングスクールがおすすめの理由についてご紹介していきます。

 

そもそも喘息とはどんな病気?

喘息とは

 

喘息は、慢性的な炎症が気道内にあり、過敏な箇所に刺激を受けると、気道が収縮してしまい、呼吸困難になる発作を引き起こしてしまう病気です。

子どもが呼吸をする時に、「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」といった特徴ある音が出ることがありますが、これを「喘鳴(ぜんめい)」と言い、夜間や早朝に出やすい喘息の症状です。

2~3歳からこの症状を発症し始める子どもが多く、6歳までには全体の90%が発症します。

子どもの喘息は思春期から青年期にかけて全体の70% が軽快しますが、成人型の喘息に移行してしまうケースもあります。

代表的な症状としては、長期的に続く咳と喘鳴を伴った息切れなどが挙げられます。

夜間や明け方付近に起こりやすい症状であり、症状が夜に起こると眠れなくなってしまうこともあります。

部屋の中にホコリ・ダニ・カビが浮遊している場合や、冷気が強い場合、風邪・インフルエンザなどといった感染症によって気道内が傷付いてしまった時、ストレスが溜まっている時などにこの症状が引き起こされます。

 

子どもの喘息が悪化する原因

子どもの喘息が悪化する原因

子どもの喘息が悪化する原因についてもう少し詳しく見ていきましょう。

 

アレルゲン

「アレルゲン」とは、アレルギー反応を引き起こす物質を意味します。

喘息を持つ子どもは、おおよそ90%がアレルギー体質であると言われています。

そんなアレルゲンにはさまざまな種類がありますが、血液検査や皮膚検査などで特定の種類を調べることができます。

中でもとくに多いとされているのが、ダニアレルギーです。

ホコリが大量にある場所で咳や喘息を引き起こしてしまう場合、ダニによるアレルギーであると考えられます。

環境によるアレルゲンはほかにもハウスダスト・カビ・ペットの毛やフケなどがあり、こういったものが原因となって発作を起こす場合、こまめに掃除を行って発症リスクを下げることが大切です。

 

ウイルス感染症

ウイルス感染によって気道が炎症し、喘息の発作が引き起こされることがあります。

加えて、風邪が完治してからも咳が継続する「咳喘息」を放置していると、気管支喘息に移行してしまう可能性も高まります。

 

運動

運動

喘息を持つ子どもの気道は非常に敏感であり、少し温度差があるだけでも大きな刺激になってしまうのです。

一般的に運動を行うと呼吸が速くなり、気道に冷たい空気が入ってくるので、それが刺激となり、喘息の症状が引き起こされてしまうことがあります。

喘息の症状が重い場合、少しの運動でも発作が引き起こされてしまうことがあり、喘息の症状が軽度の場合、長距離マラソンなど呼吸器官系に長時間の負担がかかる運動の種類で発作が起きてしまいやすいです。

 

大気汚染

「PM2.5」「黄砂」など大気汚染物質による刺激を受けることで、喘息発作を引き起こしてしまうケースもあります。

そのほか、線香・花火の煙・蚊取り線香なども喘息の発作を引き起こしてしまう場合があるため注意が必要です。

 

ストレスや疲労

睡眠不足が続くなど疲れやストレスが蓄積されていくと、喘息による発作に影響することがあります。

 

喘息の子どもにスイミングスクールがおすすめなのはなぜ?

喘息におすすめの理由

 

喘息の子どもにスイミングスクールがおすすめの理由をいくつか挙げていきましょう。

湿度があり気管支内が乾燥しないため

小児喘息のほとんどは、ホコリ・ダニといった屋内でのアレルゲンが原因となっています。

ホコリ・ダニは非常に軽いため、空気が乾燥していると空気中に舞いやすくなります。

この浮遊した屋内アレルゲンを子どもが吸い込んでしまうことで、喘息の症状が表れてしまうのです。

もちろん、乾燥した空気自体も喘息の症状を悪化させる原因となります。

スイミングスクールでは水に入って水泳を行うため、このような乾燥を心配する必要がありません。

空気は乾燥しにくいうえ、ホコリやダニも発生しづらい環境であり、水泳は喘息体質の子どもでも安心して行うことのできる運動であるため、おすすめなのです。

 

呼吸器を鍛えられるため

スイミングスクールで行う初心者水泳は、運動強度としては酸素を身体の中に取り込みながら行う「有酸素運動」が大半です。

そのため、呼吸器の機能向上を目指すにはぴったりの運動だと言えるでしょう。

水泳を行うと一息で吸い込むことができる酸素量を増やせるほか、一定のリズムをもった呼吸法を体得することができるのです。

子どもの成長期頃からスイミングスクールに通い続けることで呼吸筋・呼吸器が鍛えられるため、喘息の治療にも効果があると言われています。

 

自律神経が鍛えられやすいため

スイミングスクールが喘息におすすめされている理由の一つとして、自律神経が鍛えられるということも挙げられます。

喘息は、自律神経が大きく関わるものなのです。

気管支の太さを保つ働きを担う自律神経ですが、この自律神経を鍛えることで喘息が起こりにくくなると言われています。

皮膚には自律神経が多く分布しており、皮膚からの刺激によって鍛えることができます。

一般的にスイミングスクールのプールの水温は体温より低い温度に設定されており、水に入った時の水温との温度差によって自律神経を鍛えることができるのです。

またもう一つの効果として、風邪を引きにくい身体を作ることができます。

たとえ短い時間であっても、プールに入ることで体温は少なからず奪われていってしまいます。

身体はこの奪われた体温を取り戻そうとしてエネルギーを多く消費します。

水の冷たさによって皮膚が鍛えられ、自律神経の働きが高められることで風邪をひきにくい身体を作ることが期待できるのです。

 

効率的に全身運動ができる

体力があまりないという子どもにとって陸上での運動は非常に疲れやすく、身体全体に負担が大きくかかってしまうことがあります。

ただし水中では浮力が働くため、足・腰にかかる負担が軽減されるほか、水圧を受けることから、陸上での運動以上に呼吸筋が鍛えられるという効果もあります。

手で水をかいたり足をばたつかせたりすることによって、普段の動作では動かすことのない腕・肩部分の筋肉が使われ運動量も増加するため、短い時間でも高いエネルギー量を消費できます。

 

水中を歩くだけでも丈夫な身体になる

泳ぐことが苦手という子どももいるでしょう。

しかし、プールで水の抵抗を受けながら歩くだけでも全身の筋肉を鍛えることができます。

水中を歩くだけであれば、泳げないという子どもでも挑戦することができます。

水の抵抗を全身で受けながら歩くため、陸上でのウォーキング以上に消費カロリーも多く、日常の動作では使われない筋肉が鍛えられます。

 

おわりに

 

本記事では、喘息の子どもにスイミングスクールがおすすめの理由についてご紹介しました。

丁度良い湿度環境で運動を行うことができるほか、呼吸器や自律神経を鍛えることができるため、水泳は喘息の改善に効果的であると言われています。

「うちの子どもは喘息体質だから運動を諦めさせるしかないの…?」と思われている方は、ぜひスイミングスクールに通わせることを検討されてみてください。

 

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